技術情報

異物検査について

異物検査は容器の種類や対象としている異物の大きさ、材質により検出方法が異なります。ここでは金属片、ガラス、樹脂などを検査対象異物とした、飲料などがはいった容器を例にしてご紹介します。

1.カメラ(可視光)方式

カメラ方式は、PETボトルやガラスびんなどの透明な容器・液種に対して有効な検査方式です。
複数のカメラと可視光、近赤外線を用いて撮像し異物の有無を判定します。検査は主に側面から浮遊異物を検出する側面検査と、底面から沈殿異物を検査する底面検査から構成されます。

カメラ方式の概略

カメラ方式検査画像例

2.X線方式

X線方式は、不透明な容器・内容物に対して有効な検査方式です。
検査はX線発生器とX線ラインセンサカメラで構成され、容器を透過したX線をX線ラインセンサカメラで撮像することにより画像を生成し異物の有無を判定します。X線とカメラの方向及び設置個数は、検査対象異物や容器の形状を基に組み合わせていきます。

X線方式(2Beam方式の場合)

X線方式の検査画像例(アルミ缶検査画像)

3.カメラ方式とX線方式を比較

下図から検出対象や容器、内容物によって検出可能な検査方式が異なることがわかります。

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